第二内科同窓会
第二内科・循環器腎臓内科 同窓会世話人代表就任のごあいさつ
このたび2023年3月から同窓会世話人代表に就任させていただくことになりました。大学には海外留学後に約14年間基礎研究と臨床業務に従事する機会を頂きました。その間、多くの諸先輩からの薫陶を受けつつ、優秀な後輩の育成にも携わらせて頂きましたこと、今も人生の大切な思い出となっています。2007年に現在の病院に赴任して地域医療の最前線で働くことを学ぶとともに、2014年に病院長を拝命してからは京都府病院協会会長や全国自治体病院協議会常務理事として、地域医療構想の促進・医師偏在是正・医師の働き方改革など行政が進める医療政策会議に多数出席し、自らの立ち位置で意見を申し上げてきました。このたび、思いもかけず同窓会世話人代表を引き受けることとなりました。同窓会役員経験のない素人ではございますが、自分なりに同窓会の発展のためにできる当面の活動目標を以下に掲げて、私の考えに心から賛同してくれる同志(=世話人)を招集することに致しました。
代表世話人が目指す同窓会のMission(2023年4月)
- コロナ禍の3年間、人と人との交流も抑制されてきた社会状況が改善しつつあることから、同窓生の交流(情報交換会付き総会)を再開する。
- これまでお世話になった教室・教室スタッフへの恩返し・教室への応援を行う(寄付事業)。
- 教室への入局者(新同窓生)を増やす取り組みを同窓会世話人を挙げて行っていく。
(日本における医療提供体制の現状を鑑み、まずは関係病院・医師会が協力して、
内科医そのものを増やす活動をベースに、循環器腎臓内科の入局者を増やす。) - 同窓会が呼びかけて、循環器腎臓内科の関係病院が互いに意思疎通を図り、教室を中心とした研修・教育システムなどの人材育成を連携・推進していく連絡会を立ち上げる。
都道府県間での専門研修プログラムの調整・シーリング対策を行い、専攻医が働きやすい環境整備を行う。 - 的場教授からのご依頼でもあり、基礎研究を志す人材も増やしたく、基礎研究者を育成・応援する研究会を執り行なう。
- 的場教授就任10周年記念事業の計画を立案する。
同窓生の交流(情報交換会付き総会)につきまして、4年ぶりに対面形式で食事会が開催できる運びとなりました。2024年2月18日ホテルグランヴィア京都にご参集賜り、大いに懇親を深めて頂ければ幸いです。
京都府は医師多数県とはいえ、毎年研修医の採用数が減少しております。専門研修プログラムにおいても、内科は特にシーリングや特別地域枠の影響で内科医を獲得することが大変難しくなってきております。医師国家試験不合格者による研修医の欠員に対しては、京都府立医科大学卒後臨床研修管理センターと共同して3次募集・情報共有ネットワーク(仮)を構築することも提案しています。同窓会として一人でも内科医、同窓会員を増やすプロジェクトを全力で行っていきます。また、専門研修プログラムも同窓会の関係病院が都道府県の枠を越えて顔の見える連携を深めて、医療の将来を担う優秀な人材育成に貢献できるよう応援します。近年、基礎研究を志す人材が減ってきているとお聞きしています。的場教授からのご依頼もあり、基礎研究者を育成・応援する研究会を2024年2月29日に執り行なう予定です。
今後、日本の医療は「2025年問題」から「2040年問題」へと課題がシフトしていき、入院を必要とする患者年齢も益々高齢化するとともに、疾病構造の変化がさらに進み、まさに医療と介護が複合化する社会となるでしょう。教室の臨床教育・研究発展も日本における医療政策の大きな潮流の影響を受けざるを得ないかもしれませんが、同窓会はこれからも教室の臨床教育や研究発展につながる人材育成を全力でご支援しつつ、同窓会の会員皆さまの活発な交流を深めてまいりたいと考えております。
同窓会員の皆さまにおかれましては同窓会活動にご理解賜りますとともに、引き続きご指導、ご鞭撻賜りますようどうか宜しくお願い申し上げます。
令和6年2月 辰巳 哲也 (昭和58年卒)
京都府立医科大学第二内科学教室同窓会世話人(令和5年~6年度)
- 副代表 谷口 洋子 (昭和63年卒)
- 副代表 倉田 博之 (平成2年卒)
- 副代表 計良 夏哉 (平成4年卒)
- 監事 塚本 正樹 (平成5年卒)
- 監事 兵庫 匡幸 (平成5年卒)
- 川崎 達也 (平成6年卒)
- 白石 淳 (平成6年卒)
- 太田 矩義 (平成19年卒)
- 瀬野 真文 (平成25年卒)
- 坂上 雄 (平成27年卒)